先日、やっと墨攻を観た。
2ヵ月ほど前に見た300と共通点の多い作品だ。
洋の東西の違いはあるものの、どちらも時代背景は紀元前。
片やペルシャ戦争におけるテルモピュライの戦いを舞台とし、いま一方は中国の戦国時代における思想集団のひとつ、墨家を取り上げている。
どちらも多くの敵に対して寡勢で戦いに臨む。300では1,000,000対300、墨攻では100,000対4,000。
また、いずれもフィクション小説を原作としている。
古代史フリークの一視点からすれば、記録の残る有名な戦いをベースとした前者より、架空の攻城戦をモチールとした後者の方が比較的受け入れやすかった。
墨攻ではCGのサイやゾウは出てこないし、怪物も出てこない。生身の人間ばかりが登場する。
ただ、墨攻にも不満な点は多々ある。
(ここからネタバレ)
逸悦の父親が戦死する場面など、特に前半部分の描きこみが中途半端。
見せかけの撤収あとの趙軍の動きが冗長。
アン・ソンギの巷淹中にいま一つ重さが足りない。
なんで逸悦を死なせるの?
それでもワン・チーウェンの梁王の憎らしさや、若いころの本郷功次郎のようなウー・チーロン、松田優作にクリソツのチェ・シウォンなど、いい役者ががんばっている。
また、趙軍による攻城シーンはトロイやキングダム・オブ・ヘブンなどの大作に匹敵する。
というわけで、DVDは買ってもよい。



